総合的な探究の時間(角高夢Project)

 

  総合的な探究の時間(角高夢Project)

 

 令和3年度から角田高校の総合的な探究の時間は,従来の総合的な探究の時間を発展的に整理し,「角高夢Project」を立ち上げました。「角高夢Project」は,角高生の夢(自分の進路,やりたいことなど)を叶えることや,角高生が夢を叶えるための過程で地域社会との関わりを深め,地域社会を元気づけてほしいという思いから名付けられました。

 「自己理解」「地域連携」「キャリアデザイン」を3本柱として,角高生の多様な夢(進路ニーズ)に合わせた「自己実現」を達成すること,総合的な探究の時間を通して「6つの力」(志す力,挑む力,伝える力,関わる力,認める力,創る力)を育成することを目的にしています。生徒一人ひとりが自己の課題や地域の課題などを意識しつつ,課題解決に向けて意欲的に取り組んでいます。

 令和4年度は,本校のスクールミッションで示している「地域と連携しながら地域の課題に関わりつつ生徒自身の成長を地域と共に育んでいく学校」の実現に向けて,地域との連携をより深めた,新しい取り組みを行っています。

 

  1年次:自分を知る,地域社会を知る,進路を知る

 

 「知る」をキーワードに,自分の興味関心(将来の夢など)を探り,研究をします。課題解決に向けて,地域の一般社団法人の方を講師に招いての研修や,角田市など近隣地区に出向いての調査活動を行います。学習の成果はポスターセッションで発表します。夢実現に一歩前進します!

 令和4年度は,角田市のご協力のもと,【認定NPO法人カタリバ】さんが,1年次角高夢Projectのサポートメンバーに加わりました。カタリバさんのアイデアをいただいて,様々な新しい活動にもチャレンジしています!

「認定NPO法人カタリバ」について: NPOカタリバは,どんな環境に生まれ育った10代も未来をつくりだす意欲と創造性を育める社会を目指し,2001年から活動している教育NPOです。4つのテーマ(ディスカバー/レジリエンス/グローカル/ポストトラウマティックグロース)を掲げてサービスを開発しながら,学校に多様な出会いと学びの機会を届け,社会に10代の居場所と出番をつくることを目指した活動に,全国で取り組んでいます。ディスカバー部門では,ユースセンターの運営,全国高校生マイプロジェクト・ルールメイキング事業の実施,レジリエンス部門では,不登校や様々な困難を抱える生徒の支援,グローカル部門では,地方の高校向けの支援,ポストトラウマティックグロース部門では,被災地の子供たちへの支援などを行っています。(詳しくはこちら:https://www.katariba.or.jp

 

カタリバによる授業の様子

 

商店街訪問の様子

 

ポスター発表会の様子

 

  2年次:自己理解を深める,地域社会との関わりを深める,進路理解を深め,可能性を広げる

 

 「深める(広める)」をキーワードに,改めて自分の興味関心や将来の夢,学びたいことを整理し,課題解決に向けて研究を進めます。大学の先生を講師に招いてのワークショップや,近隣地区から仙台圏まで活動範囲を広げた調査活動を行います。研究を通して,自己理解を深め,地域社会を見る視野を広めていきます。学習の成果は,プレゼン用ソフトを使用して発表します。夢実現にさらに近づきます!

 JAXA角田宇宙センターのご協力のもと,JAXA職員の方による講演会や研修会などを実施しています。令和3年度は,2年次を対象に,JAXA角田宇宙センターの方から2回シリーズの講演をいただきました。宇宙開発の最先端を,まさに「知り,深める」ことができました。

校外研究の様子

 

課題研究発表会の様子

 

 

JAXA職員による講演会の様子

 

  3年次:叶える,自己実現を図る

 

 3年次では,希望進路を実現するため,1年次・2年次の探究活動で学んだことを生かし志望理由書を作成します。その内容や自分の希望進路や将来の職業について調査し考えたことを,人に伝える活動も行います。また「社会人基礎講座」として,社会人としてのマナー,契約や金融などについて学習します。

 令和4年度は,3年次を対象に,3名のJAXA新人職員の方による研修会を実施しました。高校時代のことや大学時代の研究のこと,これからの夢などを,それぞれの切り口で話していただきました。3年次生徒の夢実現・自己実現に向けて,背中を押してくださる力強い講演でした。

社会人基礎講座の様子

 

JAXA新人職員による研修会の様子