デラウェア州ドーバー高校との姉妹校交流について
1 姉妹校協定締結の目的

 本校は「人格の陶冶を図り,生涯にわたって学び続ける力を養い,地域社会のみならず日本や世界で活躍できる人材を育成する」ことを学校の使命として位置づけ,それを果たすために3つの大きな教育方針として「学力の向上」,「心身の健康の増進と人格の陶冶」,「人間理解の推進」を掲げています。

 「人間理解の推進」に関しては,本校の使命を踏まえ,国際理解教育をその大きな柱とし,積極的に推進を図ることとしています。国際理解教育の推進にあたり,海外に姉妹校を得ることは,生徒や教職員の日常的な交流を行うための礎となるものです。また,姉妹校の存在は,本校の国際理解教育推進のシンボル的存在となるものであり,地域レベルの国際交流の進展という観点からも大いに役立つものと期待されます。

 姉妹校のあるデラウェア州は,米国東海岸に位置し,風光明媚で,独立当時の面影が残り,首都ワシントンD.C.やフィラデルフィアにも近い距離にあり,アメリカの歴史と文化を学ぶ上で最高の研修場所と言えます。生徒たちがこれまで培ってきた英語力を実践で試し,英語を通して様々な異文化に触れ,姉妹校の生徒たちと交流を深め,第二の家族となるホストファミリーと過ごすことは,英語への関心を高めるだけでなく,異なる文化を理解するよい機会となり,国際社会の平和と発展に貢献できる人材の育成につながるものと考えます。

 このような趣旨のもとに,角田高校とドーバー高校は平成17年8月17日に姉妹校締結をしました。ドーバー高校は生徒数約2,000名,教員数100名以上の学校です。日本語クラブがあり,熱心に日本語を学んでいる生徒達もいます。

 

2 協定の内容

 議定書では,「日本国宮城県角田高等学校とアメリカ合衆国デラウェア州ドーバー高等学校は,両県州の相互理解と友好親善の推進に寄与し,今後両校の友好関係を深めるため,ここに姉妹高校の締結をすることに合意する」と「この姉妹高校の締結により,両校は国際社会の平和と発展に貢献できる青少年の育成を目指し,相互に有益な交流活動を推進し,両校と両県州の発展及び教育力の向上のために協力していくものとする」としており,生徒の相互派遣を含む具体的な交流活動を推進していくことと定めています。

 

3 交流の主な内容
  1. 原則として,生徒10名程度及び教員2名を毎年相互に派遣し,1週間程度滞在して,ホームスティ,学校訪問,表敬訪問,見学研修等を行います。
  2. 両校生徒による定期的な交流を,郵便,Eメールなどの媒体を利用して行います。

 

アメリカ短期研修について
  全体スケジュール概要

 

6月中旬 アメリカ短期研修募集説明会【保護者同伴】 *旅行業者同席
 ・研修概要説明
 ・研修費用の支払いについて
 ・ホームステイ受け入れについて
 ・研修生選考について
6月下旬 申し込み締め切り【保護者承諾書】
7月上旬 研修生選考【英語と日本語による面接】
7月下旬 研修生参加者決定(10名程度)
9月上旬 第1回オリエンテーション【保護者同伴】
 ・旅行の準備について
 ・海外旅行傷害保険の説明等
 ・パスポートの確認
 ・研修費用の支払いについて
 ・ホームステイ願書の配付説明及び業者申し込み用紙記入等
10月中旬 第2回オリエンテーション【生徒対象】
 ・研修地,研修校について
 ・班長,副班長の選出,班編制決定,係分担決定
11月上旬 第3回オリエンテーション【生徒対象】
 ・異文化オリエンテーション1
 ・交流会(Japan Day)などの準備
 ・研修校での授業の準備1
12月上旬 第4回オリエンテーション【生徒対象】
 ・異文化オリエンテーション2
 ・交流会(Japan Day)などの準備
 ・研修校での授業の準備2
≪翌年≫
1月中旬 第5回オリエンテーション【生徒対象】
 ・アメリカ文化と歴史、日常生活について
 ・交流会(Japan Day)などの準備
 ・研修校での授業の準備3
2月上旬 第6回オリエンテーション【生徒対象】
 ・現地生活全般諸注意,持ち物,その他
 ・交流会(Japan Day)などの準備
 ・研修校での授業の準備4
3月上旬 第7回オリエンテーション【保護者同伴】 *旅行業者同席
 ・最終確認:旅程、パスポート、持ち物、注意点等
3月中旬~下旬 ☆アメリカ短期研修実施(約2週間)☆
4月上旬 帰国後オリエンテーション1【生徒対象】
 ・研修を振り返って(スライド、感想発表)
 ・短期研修の成果を今後の語学学習に生かすために
 ・記録集の原稿について、礼状の書き方
 ・文化祭展示発表について
 ・アメリカ短期研修報告会(全校生徒に対して体育館にて)
7月下旬 帰国後オリエンテーション2
 ・文化祭発表準備について
 ・夏季休業中に文化祭での研修報告展示発表の準備
8月下旬~9月上旬 角高祭にて、研修報告展示発表
令和5年度の活動

グリーンフィールド市からの訪問団受け入れ

 6月21日に角田市の姉妹都市グリーンフィールド(アメリカ インディアナ州)から市長をはじめ10名が来校し、4年ぶりに交流会を実施することができました。国際交流係と昨年度の語学研修参加者が交流会の準備をして、「日本のおもちゃ」「カルタ」「折り紙」「箸でビーズ掴み」「知育菓子」を紹介し、グリーンフィールドの方々に体験してもらいました。お互い楽しく活動して友好を深めることができました。

     

 

 

ドーバー高校からの訪問団受け入れ

 7月2日から8日までドーバー高校からの訪問団6名が角田高校生や職員の家にホームステイしながら本校に通いました。授業や体育祭に参加したり、白石や松島にフィールドトリップに出かけたり、角田市長や宮城県教育長を表敬訪問したりしました。ドーバー高校生は日本の家庭生活や学校生活を体験できたことを喜んでいました。また、角田高校生にとっても、英語でコミュニケーションを図り、様々な刺激を受けた7日間でした。

 

 

国際理解講演会

 8月24日に一般社団法人ATAインスティテュート代表理事の青山峰吉氏が「地球市民としての第一歩~異文化体験が自分を成長させてくれる~」と題して講演してくださいました。生徒達は、社会の変化が激しい時代の中で好奇心、チャレンジ精神、独自性が特に求められていることや異文化理解で大切なことは何かを理解し、青山氏の豊富な体験談に刺激を受けました。

 

個人留学説明会

 本校で長年実施してきた姉妹校交流や国際理解に関する様々な取り組みを発展させて個人留学への橋渡しをするために、9月21日に個人留学説明会を実施しました。一般社団法人ATAインスティテュート代表理事の青山峰吉氏より、留学がもたらす教育成果や帰国後の進路、高校交換留学・私費留学プログラム等について説明していただきました。

 

青少年健全育成市民のつどい

11月25日(土)に令和5年度青少年健全育成市民のつどいがかくだ田園ホールで開かれ、2年生2名が本校の国際交流の取り組みについて発表しました。地元の方々に本校の特色である国際理解教育・国際交流の実践を知っていただく良い機会となりました。

 

国際理解活動

 12月20日(水)に国際理解活動を実施しました。様々な国の人々との交流を通して、異文化や多様な価値観への理解を深め、自国や自己を見つめ直すのがねらいで、今年度も仙台育英学園高校の留学生に来校してもらいました。1年次生徒が27名の留学生とグループワークをしました。和やかな雰囲気の中、お互いの趣味や将来の夢などを語り合いました。

 

語学研修 

 1月22日(月)から24日(水)まで、福島県天栄村にあるブリティッシュ・ヒルズで語学研修を実施しました。学校で事前研修を重ね、現地では8つのレッスンを受講し、レッスンは全て英語で行われました。英国の文化を体験できる素晴らしい環境の中、英語でのコミュニケーションに積極的に取り組み、英語を活用しながら、英国や英国連邦の文化から日本に関する内容まで幅広く学び、充実した研修となりました。

 

<受講したレッスン>

1日目:Lesson1“Discussion Series:Introduction to Discussion” 

    Lesson2“Discussion Series:SDGs”

2日目:Lesson3“Adventure Series:Advertising in the Media”    

    Lesson4“Snooker”      

    Lesson5“Adventure Series:Social Studies”       

    Lesson6“Cooking Scones”

3日目:Lesson7“Introducing Japan:Intermediate”      

    Lesson8“Dreamcatcher”

 

   「語学研修に参加して」 2年1組 松本 日茉璃

 

 私たちは1月22日から1月24日の3日間にかけて行われた、福島県の天栄村にあるブリティッシュ・ヒルズの語学研修に参加してきました。レッスンは全部で8レッスンあり、環境問題や広告についてのレッスンからスコーン作りなど、英語を使って幅広く学習する事ができました。レッスンは主にグループになって行われました。先生と話す時はもちろん、グループで活動する時も全て英語でコミュニケーションをとらなければならないため、レッスンの中でつい日本語で話してしまうことや、相手に自分の考えや思いを伝えることが難しく、もどかしい気持ちになりました。ですが、質問に対して分かる人が率先して答えたり、近くの人や班の人と教え合ったりして乗り越えることができました。どのレッスンも面白かったのですが、特に印象に残っているのはスヌーカーのレッスンです。中々ゴールに入らず、思い通りにいかない事もありましたが、先生方を含め全員が楽しくゲームをすることができ、疲れが吹っ飛ぶような時間となりました。大変な事も多々ありましたが、無事全員が終了証書をもらうことができました。今回の語学研修は計画してくださった先生方や添乗員さん、運転手さんを含め、関わってくださった方々全員の協力のもと無事に終えられたと思うので、ブリティシュ・ヒルズで学んだことや、3日間生活して学んだことをこれからの学習や学校生活に活かせるようにしたいです。